ダウンジャケットやダウンベストは普通の洋服と同じく、着る頻度が高ければ高いほど、内部の羽毛には汗や油分が染み込み、内部に入っているダウンの性能を落としていきます。
また、保管方法が適切でない場合は、いくら大切に着ていてもダウンジャケットの状態は最悪ということだってあります。このページではそうならないように、モンクレールのダウンジャケット毎日お手入れ方法を紹介します。
ハンガーに吊るすのはお手入れの基本であり、吊さず床に置きっぱなしにするのは論外です。ダウンジャケットの中に入っているダウンが偏ったり潰れたりしますので、いくらモンクレールのダウンが高品質であってもダウンの品質が徐々に落ちていってしまいます。
また、クリーニングをお願いして戻ってくるときについている針金のハンガーに長期間かけておくのもオススメできません。こちらも短期的にはあまり気づかないのですが、長期的に見ると肩部分の形が適切でないようになってしまい、ダウンが偏ってしまいます。また、全体的なシルエットも悪化してしまいがちです。
モンクレールのダウンジャケットを長く使うためにも、吊すハンガーにも気を使いましょう。
どうせ購入するなら良いハンガーをというのなら、イタリアの高級ハンガーMAINETTI(マイネッティ)のサルトリアーレハンガーというものがあります。
イタリアの紳士服一流ブランドがこぞって採用しているこのハンガー、素材は合成樹脂。サルトリアーレハンガーは型崩れを防ぎスーツを美しく保つ高い機能性だけでなく、木製よりも吸湿性が高く服が滑り落ちない、軽いというメリットがあります。
この機会に一本いかがでしょう。ちなみに、幅40cmは肩幅サイズ表記で42~48cmまで対応し、幅43cmは肩幅46~52cmが目安です。
ぱっと見てわからないのですが、表地にはホコリが結構ついているもの。家に帰ったらまずはホコリをブラシで落としましょう。ダウンジャケットの表地は静電気が発生しやすいため、ホコリがくっつきやすく、手で払っただけではほとんどホコリは落ちていません。
ブラシについて
ブラッシングなら静電気を除去できるKENTの静電除去服ブラシをおすすめします。このブラシ、ブラシ部に天然毛(白馬毛)を使用しているので、カシミヤなど柔らかな服地にやさしく、ホコリを払い落とします。
もう一つ嬉しいのが静電気を除去できる機能。ブラシの中央部分にある静電気除去繊維の機能がついており、ブラッシング後は服地の静電気は除去されます。そのため、周囲に漂っているホコリや花粉を寄せ付けなくなり、花粉の時期にも活用できます。
ちなみに、ダウンジャケットだけでなくスーツやジャケットなど日常使用する洋服にも使えますので一本持っておくと様々な場合に使えます。特に花粉症の人には必須アイテムの一つで、花粉の時期には家に帰ったら玄関でブラッシングしておけば、家の中に花粉を持ち込まないので、家の中で花粉を吸う量をを大幅に減らすことができます。
ダウンジャケットを長く使い続けるために重要なのは、中に入っているダウンを潰さないこと。日常吊って保管するときは、できるだけダウンを潰さないように吊っておきましょう。
同様に、長期間着ない場合の保管方法は、ダウンをふんわりボリュームのある状態で保管しておくことが大切。そのため、大きめの通気性の良い箱に入れて保管するか、クローゼット内に吊るして、周りの衣服でダウンが潰れないように保管するようにしましょう。
生地によっては、汚れが全く目立たないのですが、ダウンジャケット使用している期間は1ヶ月に1回でいいので、表面を軽く湿らせた布で拭いておきましょう。ダウンジャケットは着ていれば何らかしらの汚れがついていますし、見えない油汚れがついていて、そのままにしておくと汚れの原因になるためです。この一手間が長い間モンクレールのダウンジャケットを使えるよう長持ちさせる秘訣です。
首もとや、袖口、脇下など、特に汚れやすい部分や汚れが気になる部分がある場合は、水でぬらした清潔なタオルを固く絞り、無色の石鹸をこすりつけます。そのタオルでダウンジャケットの汚れた部分をふき取ります。その後何回か固く絞ったタオルで、石鹸分を取り去ります。あとは陰干ししましょう。
それでもとれない場合は、シーズン内は丸洗いせず、部分洗いで対応します。必要なものはダウンを洗濯するのに特化したクリーナー。
ダウン専用の洗剤を水で溶かしたら、スポンジやタオルに含ませて、よく拭きます。洗剤が生地に残るとダウンジャケットへのダメージになりますので、しっかりと拭き取ることが大切です。
一般的なダウンと比べしっかりと作られているのでモンクレールのダウンジャケットではそう多くはない状態ですが、縫い目などから羽毛が飛び出してしまうこともあります。
飛び出した羽毛はそのまま引っ張りだすと、羽毛の量が少なくなることはもちろんですが、もっと恐ろしいのが引っ張り出した際に絡み合ったダウンが次々に出てくることです。羽毛が出てきた場合は絶対に引き抜かないように。
ダウンジャケットから羽毛が飛び出てしまった場合は羽毛を引き戻すこと。少々難しいのですが、反対側から引っ張って飛び出ている箇所を元に戻します。
長く使用しているとファスナーは滑りが悪くなっていきます。その原因は無理な力を加えた際や、ゴミやホコリが溜まり、絡まっているなど様々。ファスナーがうまく開閉できない場合は、無理な力で開閉させようとするのはNG。世の中にはファスナー専用の潤滑剤が存在するのでそれを使うとよいでしょう。
この潤滑剤はひと塗りするだけで、新品のようにスムーズに開閉できるようになりますので、開閉がうまくいかなくなってきたら塗ってみましょう。また、購入から5年ほど経過したダウンジャケットであれば、シーズンはじめにあらかじめ塗っておけば不要なトラブルに遭うことはなくなります。
ダウンジャケットのしわが気になる場合にはアイロンを使うことで解決できます。もちろん、表地によってはアイロンをかけてはいけないものもありますので、まずは洗濯表示を確認しましょう。
温度設定は低温で充分。注意することとしては、アイロンをダウンジャケット表面に直接当てると溶けてしまったり大きなダメージになったりすることもありますので、当て布をすることを忘れないようにしましょう。
また、当て布をしていたとしても長い間熱にさらすのはよくありません。同じ場所に長時間アイロンを当てないようにしましょう。
ダウンジャケットの中にあるダウンは、しっかりとした洗濯方法であっても、保温性やふっくら感は減少してしまいます。もちろん、クリーニング店に依頼しても同様です。そのため、ダウンジャケットの性能を維持するには、ダウンの洗濯は1年に1回ぐらいで十分です。
ただ、プロのクリーニング店に依頼することで、汚れを取り除くだけでなく、ふっくらと仕上げてくれるため、できることならプロのクリーニング店に任せることをおすすめします。
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モンクレール手入れ方法
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